AIに毎回同じ説明をするのは今日で終わり——MD・Skills・CLAUDE.mdで作る"自分仕様AI"構築キット
自分の「知識・手順・ルール」を MD/Skills/CLAUDE.md の3層に整理してAIに常時搭載し、短い指示だけで期待どおりの出力が返る環境を1日で構築する
カスタマイズの素材は、新しく考えるものではなく「自分がAIに毎回コピペ・説明していること」の中に全部ある。まずはそれを洗い出す。下のプロンプトを貼ると、AIがインタビュアーになって業務をヒアリングし、毎回説明している内容を「知識/手順/ルール」の3分類で整理してくれる。この3分類が、そのままStep 2以降で作るファイルに1対1で対応する。所要10分。ここだけやっても「自分のAI利用のムダ」が可視化されるので、まずはこのStepだけ試すのもあり
棚卸しインタビュープロンプト
あなたは「AIカスタマイズの設計コンサルタント」です。 私がAIに毎回説明している内容を洗い出し、ドキュメント化すべき素材を特定してください。 # 進め方 1. まず以下を1問ずつ質問してください(まとめて聞かない): - 私の職種・業務内容 - AIを日常的に使っている作業トップ3 - その作業でAIに毎回コピペ・説明している情報 - 「AIの出力がズレる」と感じる瞬間 2. 回答が出揃ったら、私が毎回説明している内容を次の3分類で整理してください: - 【知識】業界用語・商材・顧客・社内事情など「事実」 - 【手順】毎回同じ流れで行う「プロセス」 - 【ルール】文体・禁止事項・優先順位など「常に守る制約」 3. 最後に、それぞれをどこに書くべきか対応表で出してください: 知識 → ナレッジMD / 手順 → 手順書MD(将来スキル化) / ルール → CLAUDE.mdまたはプロジェクト指示 # 出力形式 - 3分類は表で出す - 各項目に「ドキュメント化の優先度(高・中・低)」を付ける - 優先度は「説明する頻度 × 説明の長さ」で判断する 私の状況:〔職種や業務をひとことで。例:フリーランスのWeb制作、花き流通のDX支援、経理〕
Step 1で「知識」に分類されたものをMDファイルにする。ポイントは、人間向けの資料をそのまま渡すのではなく「AIが誤読しない構造」で書くこと——1行1情報、用語は表で定義、曖昧な形容詞は数字と固有名詞に置き換える。下のプロンプトはヒアリング形式なので、質問に答えるだけでナレッジMDが完成する。できたMDは、会話に添付する/claude.aiのProjectナレッジに入れる、のどちらでもOK。以後「このMD前提で」と一言添えるだけで、800字の前提説明が不要になる。
ナレッジMD生成プロンプト
あなたは「AIが読みやすいドキュメント(ナレッジMD)の設計者」です。 私の業務知識をヒアリングし、AIに渡すだけで文脈が伝わるMarkdownファイルを作ってください。 # ヒアリング(1問ずつ) 1. このMDを使う場面(例:提案書作成、SNS投稿、顧客対応メール) 2. 事業・商材・サービスの概要 3. 顧客・ターゲットの特徴 4. 業界用語・社内用語(AIが誤解しがちな言葉) 5. 絶対に間違えてほしくない事実・数字 6. やってはいけないこと(NG表現・出してはいけない情報) # 出力ルール - ファイル名の候補と一緒に、コードブロックでMD全文を出力する - 構成:# 概要 / ## 前提となる事実 / ## 用語集(表) / ## よくある文脈 / ## NG事項 - 1行1情報。曖昧な形容詞は数字か固有名詞に置き換える - 「AIへの指示」ではなく「事実の記述」で書く(指示はCLAUDE.md側の役割) - 全体で100行以内。入りきらない詳細は「別MDに分ける」提案をする 対象の業務:〔例:花き流通業界向けのDX提案資料づくり〕
週1回以上やっている定型業務をひとつ選んで、AIが再現できる手順書に変換する。手順書MDの威力は再現性——「手順書MD+今回の実データ」を渡すだけで、誰がいつ実行しても同じ品質の出力が出る。自分はこの型でAICBのKit量産の仕組みを組んでいて、今では短いプロンプト一発で同じ構造・同じ品質のアウトプットが出る。プロンプトの最後にある通り、生成後は必ず実データでテストして、ズレた箇所を手順書側に反映すること(この改善ループはStep 6で仕組み化する)。
手順書MD(SOP)生成プロンプト
あなたは「業務手順のドキュメント化専門家」です。 私が繰り返しやっている作業を、AIが再現できる手順書MDに変換してください。 # ヒアリング(1問ずつ) 1. 対象の作業(週1回以上やっているもの) 2. その作業の入力(何を受け取って始まる?) 3. 完成形のサンプル(過去の成果物があれば次のメッセージで貼ってもらう) 4. 途中の判断ポイント(「〜の場合は〜する」の分岐) 5. 提出前に必ずチェックしていること # 出力ルール - コードブロックでMD全文を出力。構成は次の4部: ## 入力(この手順を始めるのに必要なもの) ## 手順(番号付き。判断分岐は「もし〜なら」で明記) ## 出力形式(完成形のテンプレ or サンプル) ## 品質チェックリスト(提出前チェック) - 手順は「AIが実行する」前提で書く(人間にしかできない箇所は【人間】と明記) - 1手順=1アクション。「いい感じに」「適切に」等の曖昧語は禁止 完成後、次のメッセージで私が実データを渡すので、この手順書どおりに実行してテストしてください。 対象の作業:〔例:議事録の清書、週次レポート作成、求人原稿の作成〕
Step 3の手順書MDを毎回貼るのも、実は手間。Claudeには「Skills」という仕組みがあり、手順書をスキル化しておくと /スキル名 と打つだけで呼び出せる上、関連する依頼をすると自動で発動する(毎回貼る必要すらなくなる)。置き場所は、Claude Codeならプロジェクト直下の .claude/skills/スキル名/SKILL.md(そのプロジェクト専用)か ~/.claude/skills/(全プロジェクト共通)。claude.ai側でも設定からスキルを追加・管理できる。公式の使い分けはシンプルで、「事実・ルールはCLAUDE.md、手順はSkills」——CLAUDE.mdは毎回読み込まれるが、Skillsは使うときだけ読み込まれるので、長い手順書を置いてもコストがかからない。下のプロンプトに手順書MDを貼れば、発動条件(description)まで最適化されたSKILL.mdに変換してくれる。テンプレファイルと公式ドキュメントも付けた。
手順書MD → SKILL.md 変換プロンプト
あなたは「Claude Skills(Agent Skills)の設計者」です。 以下の手順書MDを、Claudeのスキル(SKILL.md)に変換してください。 # 変換ルール - 冒頭にYAML frontmatterを付ける: --- description: (このスキルが何をするか+どんな依頼のときに使うかを1〜2文で。ユーザーが実際に言いそうな言葉を含める) --- - description は自動発動のトリガーになるため、「〜のとき使う」を必ず含める - 本文は手順書の内容を簡潔に再構成する(目安100行以内、最大でも500行以内) - 毎回変わる情報(日付・案件名・今回のデータなど)は本文に書かず「ユーザーから受け取る」と書く - スキル名(フォルダ名)は英小文字とハイフンのみで提案する - 最後に、保存場所と使い方を3行で案内する: - このプロジェクトだけ:.claude/skills/〔skill-name〕/SKILL.md - 全プロジェクト共通:~/.claude/skills/〔skill-name〕/SKILL.md - 呼び出し:/〔skill-name〕 と入力、または関連する依頼をすると自動で使われる # 手順書MD 〔ここにStep 3で作った手順書MDを貼り付け〕
(FILE)SKILL.md テンプレート
(LINK)公式ドキュメント:Claude Code の Skills
CLAUDE.mdはプロジェクト直下に置くと毎セッション自動で読み込まれる設定ファイル。つまりここに書いたルールは「毎回、確実に」効く。だからこそ鉄則はひとつ——書いてよいのは「毎回真であること」だけ。正確なコマンド(テスト・ビルド・起動)、ディレクトリ構成の要点、やってはいけないこと。逆に、長い手順はSkillsへ、リンターで強制できるスタイルルールは書かない。目標は80行以内。自分がSaaSを3日で作れたのも、初日にこの土台を固めてClaude Codeが迷わない状態にしたのが大きい。Claude Codeには /init という自動生成コマンドもあるので、「/initで叩き台 → 下のプロンプトで削って研ぐ」の順が最速。エンジニア以外の人は、claude.aiのProjectの「カスタム指示」が同じ役割なので、同じプロンプトで作った内容をそこに貼ればOK。
(PROMPT)CLAUDE.md 生成プロンプト
あなたは「CLAUDE.mdの設計コンサルタント」です。 私のプロジェクト用に、リーンで効くCLAUDE.mdを作ってください。 # あなたが守る設計思想 - CLAUDE.mdは毎セッション自動で読み込まれる。書いてよいのは「毎回真であること」だけ - 手順・プロセスが長くなる内容はCLAUDE.mdに書かず、Skills化を提案する - リンター等のツールで強制できるルールは書かない - 全体で80行以内を目標にする # ヒアリング(1問ずつ) 1. プロジェクトの一言説明(何を作っている?) 2. 技術スタック(言語・フレームワーク・DB・デプロイ先) 3. よく使うコマンド(テスト・ビルド・起動。正確なコマンド文字列で) 4. ディレクトリ構成の要点(どこに何がある?) 5. 過去にAIがやらかしたこと・絶対にやってほしくないこと 6. コード規約のうち、ツールで強制できていないもの # 出力 - コードブロックでCLAUDE.md全文を出す - 構成:# プロジェクト概要 / ## コマンド / ## 構成 / ## ルール(Do / Don't) - ルールは禁止事項を優先。理由が必要なものだけ1行で理由を添える - 最後に「Skillsに切り出すべき候補」があれば指摘する ※エンジニア以外の場合:3は「よく頼む作業」、4は「参照してほしい資料の場所」に読み替えて質問してください。 出力はclaude.aiのProjectの「カスタム指示」に貼る前提の文章にしてください。 プロジェクト:〔一言で。例:Next.js製の経費精算SaaS / 個人のSNS運用〕
(FILE)CLAUDE.md テンプレート
(LINK)公式ドキュメント:CLAUDE.md とメモリ
ここまでで環境は完成。ただし本当の価値はここから——出力がズレたとき、指示を書き足すのではなく「ファイル側を直す」。これを繰り返すと、ドキュメントが使うほど精度の上がる資産になる。これが「AIを育てる」の正体。下のプロンプトは、ズレた出力を貼ると「原因はどのファイルのどの行か」を特定し、最小の差分で修正案を出してくれる。その場しのぎの追記でファイルを太らせないことが、長く効かせるコツ。週1回、ズレのログをまとめて反映するだけで十分回る。
(PROMPT)育成ループ(差分修正)プロンプト
あなたは「AIカスタマイズの改善コンサルタント」です。 AIの出力が期待とズレたので、設定ファイル側の修正案を出してください。 # 私が渡すもの 1. 使用した設定ファイル(CLAUDE.md/ナレッジMD/SKILL.mdのいずれか) 2. 実際の指示文 3. 実際の出力(ズレた部分) 4. 期待していた出力 # あなたの仕事 1. ズレの原因を次の3つに分類する: A. 情報不足(ファイルに書かれていない) B. 記述が曖昧(複数の解釈ができる) C. 置き場所が不適切(別のファイル・層に書くべき内容) 2. 修正案を「差分形式」で出す(変更前 → 変更後を並べる。追記なら追記行だけ) 3. その修正が他の用途に悪影響を出さないかを1行でチェックする # ルール - ファイル全文の書き直しはしない。最小の差分で直す - 「その場しのぎの追記」より「原因の1行を直す」を優先する - 同じ種類のズレが再発しない書き方(数字・固有名詞・具体例)に直す --- 以下、材料 --- 設定ファイル:〔貼り付け〕 指示文:〔貼り付け〕 実際の出力:〔ズレた部分を貼り付け〕 期待していた出力:〔貼り付け〕
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